コラム

よくわかる心理学講座 vol.18~リーダーシップに役立つ 「パス・ゴール理論」って?~

 リーダーは、組織内で強い影響力を持つことになります。組織全体の生産性や成功は、リーダーによって左右されます。そのため、優れたリーダーがどのようなものであるかを知っておくことが大切です。経営学者のロバート・ハウスは、リーダーと部下との関わり方を4つの型に分類した「パス・ゴール理論」を提唱しました。

4つのリーダーシップ

参加型

 参加型のリーダーは、部下と話し合い、意見や提案を考慮して意思決定を行います。参加型リーダーシップで大切なのは、経験豊富なメンバーの助言を求めることです。

支援型

 支援型のリーダーは、部下が必要とすることに配慮し、気遣いを示して士気の上がる職場をつくりだします。支援型のリーダーシップは、主に危険で単調、退屈な仕事やストレスが多い業務に適しています。

指示型

 指示型のリーダーは、部下にすべきことを伝えるとともに守るべき期限やスケジュールなどを適切に伝えます。指示型リーダーシップは、体系的に整理されていない業務なので経験の浅いメンバーの指導に適しています。

達成志向型

 達成志向型のリーダーは、困難な目標を掲げ、高い水準の働きを自ら示すとともに、メンバーにも求めます。また、部下への信頼も示します。達成志向型リーダーシップは、能力が高く複雑な業務に取り組むメンバーを導くのに適しています。

優れたリーダーってどんなの?


 優れたリーダーの特徴としては、主に5つが挙げられます。

部下の成長を促す

 人は成長を後押しされたときに最も意欲が高まります。そのため、メンバーの成長を促すことに注力するリーダーは、動機づけが高く、業務に誠実に尽くす部下を持つようになります。

新しい考えを取り入れる

 組織が発展していくためには、新しいアイデアや手法を取り入れることが大切です。新しい考えを積極的に取り入れて問題解決を図ることが、リーダーに求められています。

所属意識を育む

 従業員は職場で長期間を過ごすため、精神的な充実感を高めて生産性を改善するためには所属する組織や同僚との結びつきを感じることが重要となります。そのため、メンバーの所属意識を育むリーダーが優れたリーダーといえます。

権限を委譲する

 一人ですべてをこなせるリーダーはいません。メンバーの力やアイデアを借りることが大切で、メンバーに仕事を任せて権限を割り当てることができることが優れたリーダーの条件となります。

厳しい倫理観を持つ

 高い倫理観を持つリーダーは、誠実さの模範となり組織全体に同様の公正さを求めます。厳しい倫理観が生み出す信頼と安心感に満ちた環境の中でこそ、従業員は最善の仕事をすることができます。

関連書籍

関連記事

  1. ヒトの知能の高さは、言語能力によって実現された。
    【言語の…
  2. よくわかる心理学講座 vol.12~記憶の性質や種類をわかりやす…
  3. 異を唱える者をも従わせる「権威と服従の心理学」
  4. 脳の発達の38週間~受精から誕生まで~
  5. 「好き」が生み出される心理学~単純接触効果と保有効果~
  6. よくわかる心理学講座vol.1~マズローの欲求5段階説って、なに…
  7. 【詳説】精神病・精神障害(精神疾患)の違いとは?種類や症状、特徴…
  8. 言葉の心理学~言葉が印象・記憶・判断に与える影響について~
PAGE TOP