コラム

脳科学者一覧(中野信子・茂木健一郎・苫米地英人etc.)
なるには?最も有名なのは?

テレビやインターネット、雑誌などで毎日のように目にする機会のある脳科学者。ある程度は身近に感じながらも、具体的に名前を挙げられるのはもしかすると1~3人ほどかもしれません。
ここでは、日本国内で著名な脳科学者について、主な著書や現職、出身大学をまとめています。また、「最も有名な脳科学者は?」「最も優秀者なのは?」「脳科学者になるには?」といった点についても触れています。
【随時更新予定】
(※2020年5月1日時点の情報に基づいて作成しています。)

【目次】
1.著名な脳科学者一覧(五十音順)
2.最も有名な脳科学者は?
3.最も優秀な脳科学者は?
4.脳科学者になるには?
5.まとめ

1.著名な脳科学者一覧(五十音順)

▼池谷 裕二(いけがや ゆうじ)
▼井ノ口 馨(いのくち かおる)
▼岩崎 一郎(いわさき いちろう)
▼恩蔵 絢子(おんぞう あやこ)
▼柿木 隆介(かきぎ りゅうすけ)
▼川島 隆太(かわしま りゅうた)
▼黒田 公美(くろだ くみ)
▼黒川 伊保子(くろかわ いほこ)
▼澤口 俊之(さわぐち としゆき)
▼篠原 菊紀(しのはら きくのり)
▼瀧 靖之(たき やすゆき)
▼辻本 悟史(つじもと さとし)
▼利根川 進(とねがわ すすむ)
▼苫米地 英人(とまべち ひでと)
▼中野 信子(なかの のぶこ)
▼西 剛志(にし たけゆき)
▼細田 千尋(ほそだ ちひろ)
▼松本 元(まつもと げん)
▼茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)
▼渡辺 正峰(わたなべ まさたか)

 

【池谷 裕二(いけがや ゆうじ)】
■出身大学:東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(薬学博士)
■主な現職:東京大学大学院薬学系研究科 教授

■活動内容:
・専門分野は神経生理学で、主に脳の健康について研究しています。東京大学・大学院以外に、2002年~2005年にはアメリカのコロンビア大学に留学しています。2008年には文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞、日本を代表する脳研究者のひとりです。研究活動以外の活動としては、TBS系列の「新・情報7daysニュースキャスター」にて準レギュラーコメンテーターも務めています。(2014年~現在)

・2018年からは「ERATO脳AI融合プロジェクト」の代表を務め、AIチップの脳移植の研究にも従事しています。独立行政法人科学技術振興機構さきがけにも所属し、日本薬理学会の学術評議委員でもあります。

・多くの著書を手掛けており、代表的なものとして「海馬」(共著)、「進化しすぎた脳」、「脳はなにかと言い訳する」、「単純な脳、複雑な「私」」、「パパは脳研究者」などがあります。

■主な著書:「メンタルローテーション“回転脳”をつくる」

 

【井ノ口 馨(いのくち かおる)】
■出身大学:名古屋大学農学部→名古屋大学大学院農学研究科(農学博士)
■主な現職:富山大学大学院医学薬学研究部 先端生命医療学域 分子病態医学系教授

■活動内容:
・専門分野は神経生理学・神経科学一般。現在は、分子生物学・生化学・電気生理学・光遺伝学・行動薬理学などの観点から、「記憶アップデートの分子・細胞メカニズム」「細胞集団の活動動態解析と回路モデルに基づいた記憶統合プロセスの解明」「記憶再固定化システムをモデルとした記憶ダイナミクスの理解」について研究しています。

・過去にはコロンビア大学医学部研究員、ニューヨーク州立精神医学研究所で博士研究員、さらには早稲田大学理工学総合研究センターの客員助教授、横浜国立大学の客員教授を務めていたこともあります。三菱化学生命科学研究所グループディレクターを経て、富山大学大学院の教授に就任。

・研究ポリシーは、「その時点の脳研究の最も大事なテーマは何かを考え、それにチャレンジしていくこと」。(出典:「中高生と“いのちの不思議”を考える――生命科学DOKIDOKI研究室」)

■主な著書:「記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦」

 

【岩崎 一郎(いわさき いちろう)】
■出身大学:京都大学→ウィスコンシン大学大学院(博士)
■主な現職:国際コミュニケーション・トレーニング株式会社 代表取締役

■活動内容:
・ワシントン大学研究員や通産省工業技術院 生命工学工業技術研究所 主任研究官、ノースウェスタン大学医学部准教授を歴任。

・脳科学者であると同時に、実業家としての側面も兼ね備えています。脳細胞の神経伝達の研究に取り組む一方で稲盛和夫氏(※京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者)の経営哲学に触れたことがきっかけで、脳科学の観点から裏付けを行い始めます。

・集合知性が社員の能力を最大限に引き出すという信念の下、心の通い合うコミュニケーションを支援する会社を設立し、現在はリーダー養成やチームビルディング、フィロソフィ(哲学)浸透などの講演・研修・コンサルティングを提供しています。

■主な著書:「ピンチに強い脳の鍛え方~マイナス思考を断ち切る方法」

 

【恩蔵 絢子(おんぞう あやこ)】
■出身大学:上智大学理工学部物理学科→東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻課程(学術博士)
■主な現職:金城学院大学・早稲田大学・日本女子大学非常勤講師

■活動内容:
・大学の学部時代には理論物理学(量子カオス)を学んでいましたが、後に東京工業大学大学院に進学し、脳科学者の茂木健一郎氏のもとで神経科学の研究に従事しました。

・現在は、ヒトの感情や自意識、自己認知をテーマとして研究をおこなっています。一緒に暮らす母親が65歳でアルツハイマー型の認知症と診断されたことで、「記憶を失っていく母は、もう今までの母ではなくなってしまうのか」と考えるようになり、後に上梓した著書が代表作のひとつとなりました。

■主な著書:「脳科学者の母が、認知症になる: 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?」

 

【柿木 隆介(かきぎ りゅうすけ)】
■出身大学:九州大学医学部
■主な現職:生理学研究所 感覚運動調節研究部門 教授

■活動内容:
・医学部卒業後に神経内科の臨床修練を行う一方で、脳波研究に従事して学位を取得しています。1983年から2年間にわたってロンドン大学に留学し、帰国後は佐賀医科大学を経て1993年から生理学研究所の教授を務めています。脳波だけでなく、脳磁図を主要な研究テーマとして研究をおこなっています。

・近年では機能的MRIや近赤外線分光法(NIRS)、経頭蓋的磁気刺激法(TMS)などの研究もおこなっています。主な研究テーマは、体性感覚や痛覚などの脳内認知機構の解明や、言語・顔認知などの高次脳機能の解明です。

・趣味のひとつにテレビゲームがあり、特にドラゴンクエストなどのRPGに興味。

■主な著書:「記憶力の脳科学」

 

【川島 隆太:(かわしま りゅうた)】
■出身大学:東北大学医学部→東北大学大学院医学研究科(医学博士)
■主な現職:東北大学加齢医学研究所 所長

■活動内容:
・東北大学大学院卒業後、スウェーデンのカロリンスカ研究所の客員研究員を経て東北大学未来科学技術共同センター教授を務めています。

・主な研究テーマは「脳機能イメージング」「脳機能開発研究」「認知症予防」

・任天堂DSゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修者としても有名で、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会が主催の日本ゲーム大賞(2006年)にて年間作品部門の大賞に選ばれました。

■主な著書:「頭のよい子に育てるために3歳から15歳のあいだに今すぐ絶対やるべきこと 」

 

【黒田 公美(くろだ くみ)】
■出身大学:京都大学理学部→大阪大学医学部→大阪大学医学系研究科博士課程(医学博士)
■主な現職:国立研究開発法人理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー

■活動内容:
・主な研究テーマは、社会の誰かと自分を結びつける働きをするさまざまな活動を指す「親和性社会行動」です。

・高校時代から読書が好きで、薄手の文庫本であれば1日1冊のペースで読むほど。ジャンルは文学や心理学、哲学から社会問題・医学系ノンフィクションに至るまで幅広く、推理小説以外は概ね。

・京都大学の理学部で宇宙物理を学ぶも、その後に大阪大学医学部に学士入学しています。

・子どもが好きということもあり、親子関係に着目した研究もおこなっています。

■主な著書:「メンタルヘルス問題のある親の子育てと暮らしへの支援 先駆的支援活動例にみるそのまなざしと機能 (子ども虐待対応のネットワークづくり 1) 」(監修)

 

【黒川 伊保子(くろかわ いほこ)】
■出身大学:奈良女子大学理学部物理学科
■主な現職:株式会社感性リサーチ 代表取締役社長

■活動内容:
・大学卒業後、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリに就職して人工知能(AI)エンジニアに。

・脳機能論の立場から語感分析法を開発する完成分析の専門家。男女の脳の違いから起こる男女のすれ違いに関する話を描く随筆家でもあります。

・「男性の脳は~、女性の脳は~」と決めつけるのではなく、“使い方が違う”という観点から男女の違いに迫っています。

・2018年10月に刊行された「妻のトリセツ」は、ベストセラーとなりました。

■主な著書:「妻のトリセツ」

 

【澤口 俊之(さわぐち としゆき)】
■出身大学:北海道大学→京都大学大学院理学研究科博士課程(理学博士)
■主な現職:武蔵野学院大学大学院 教授

■活動内容:
・1988年に米国エール大学医学部神経生物学科P.S.Goldman-Rakic研究室にポストドクターとして赴任、1999年には北海道大学大学院医学研究科脳科学専攻神経機能学講座高次脳機能学分野に教授として就任しています。

・2020年現在、フジテレビ系で放送されているテレビ番組「ホンマでっか!?TV」にパネラーとして出演しています。他、テレビ出演多数。

・武蔵野学院大学および大学院の教授として脳科学をベースにしつつ進化生態学や社会心理学などの多様な学問領域を組み合わせた講義・演習を行うと同時に、人間性脳科学研究所の所長として脳育成学的諸研究や、脳科学に基づく社会還元、発達障害改善(教育相談)もおこなっています。

■主な著書:「「やる気脳」を育てる」

 

【篠原 菊紀(しのはら きくのり)】
■出身大学:東京大学教育学部健康教育学→東京大学大学院教育学研究科健康教育学専攻
■主な現職:公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科 教授

■活動内容:
・主に「遊んでいるとき」「運動しているとき」「学習しているとき」など、日常的な場面での脳活動を研究テーマとしており、関連書籍も多数出版しています。

・講演実績も多数で、主なテーマは「脳を鍛える活脳トレーニング」「加齢に負けない脳はこうすれば鍛えられる」「勉強にハマる脳の作り方」など。

・「チコちゃんに叱られる」「頭脳王」「今夜はナゾトレ」「とくダネ!脳活ジョニー」「脳ベルSHOW」「あさいち」など多くのテレビ番組の解説や監修をおこなっています。

・長野県茅野市にて縄文ふるさと大使を務めています。

■主な著書:「篠原教授の大人の脳力トレーニング」

 

【瀧 靖之(たき やすゆき)】
■出身大学:東北大学理学部・医学部→東北大学大学院医学系研究科博士課程(医学博士)
■主な現職:東北大学加齢医学研究所/東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長

■活動内容:
・ヒト健常被験者の脳磁気共鳴画像を用いて年齢や生活習慣などの因子と脳形態、脳血流、脳白質統合性等の相関を解析。健常人と認知症患者の遺伝要因などについても研究しています。

・自身の著書「脳が忘れない英語の「超」勉強法」にて、32歳から本気で英語学習に取り組んだ様子について語っています。

・脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。これまでに解析した脳MRIは16万人を超えています。著書「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ」は、10万部を突破するベストセラーとなっています。

■主な著書:「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ」

 

【辻本 悟史(つじもと さとし)】
■出身大学:北海道大学文学部(心理学)→北海道大学大学院医学研究科(医学博士)
■主な現職:The Nielsen Company Singapore(ニールセン・シンガポール)ディレクター

■活動内容:
・アメリカ国立衛生研究所(NIH)にて脳の仕組みや発達に関する基礎研究に従事。帰国後は神戸大学准教授や京都大学准教授などを務めました。

・新学術領域研究「人工知能と脳科学の対照と融合」若手サマースクールプログラムでは、“脳科学の産業応用:実ビジネスの事例を用いた考察”のテーマで議論をおこなっています。

・著書「大人の直観vs子どもの論理」では、“子どもの脳は想像以上に論理的で、大人の脳は意外なほど直観的”を切り口として、脳の機能や発達の仕組みから解明しています。

■主な著書:「大人の直観vs子どもの論理」

 

【利根川 進(とねがわ すすむ)】
■出身大学:京都大学理学部化学科→カリフォルニア大学サンディエゴ校生物学部博士課程修了(博士)
■主な現職:理化学研究所 脳科学総合研究センター センター長

■活動内容:
・京都大学で化学を専攻していましたが、分子生物学に魅力を感じて大学院生として京大のウイルス研究所に進みました。その際、教授から「分子生物学を本気で勉強するなら、アメリカへ」と言われ、カリフォルニア大学サンディエゴ校生物学部博士課程修了へ留学しました。その後はスイスの免疫学研究所へ移り、そこで抗体の研究を始めました。

・スイスに移って4年目、アメリカで行われたシンポジウムに参加し、抗体多様性に関する報告をおこないました。その内容は「遺伝子が変化する」というもので、当時の常識を覆すものでした。

・ノーベル生理学・医学賞を受賞したとき、記者団がノーベル賞の選考委員に「トネガワの研究はどれくらいすごいのか」と尋ねると、委員は「医学界の大きな謎を解明した、100年に一度の偉大な研究です」と答えました。

・分子生物学の権威であると同時に、現在は理化学研究所脳科学総合研究センターのセンター長も務めています。
(参考:生命誌研究館「生命を分子の言葉で語るために」
(参考:国立科学博物館「科学系ノーベル賞日本人受賞者7人の偉業」

■主な著書:「私の脳科学講義」

 

【苫米地 英人(とまべち ひでと)】
■出身大学:マサチューセッツ大学→上智大学外国語学部英語学科→イエール大学大学院→カーネギー・メロン大学大学院哲学科計算言語学研究科(博士)
■主な現職:株式会社ドクター苫米地ワークス代表

■活動内容:
・これまでに200冊を超える著書を世に送り出し、その発行累計部数は400万部を超えています。

・全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。

・「全日本気功師会副会長」「米国教育機関TPIインターナショナル日本代表」「財団法人日本催眠術協会代表理事」など、さまざまな肩書きを持っています。

■主な著書:「苫米地式 聴くだけで脳が生まれ変わるCDブック」

 

【中野 信子(なかの のぶこ)】
■出身大学:東京大学工学部応用化学科→東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程(博士)
■主な現職:東日本国際大学 教授

■活動内容:
・自分の変わった振る舞いの原因がどこなのかを知るために脳に興味を持つも、当時は脳の各部位がどのような働きをしているかを特定して適切な時間経過に沿って画像を描出できる機械がなかったことから、その機械をつくろうと東京大学の工学部へと進学しました。

・工学部応用化学科、工学研究科修士課程を経て医学系研究科に移り、脳神経医学を専攻、博士課程に進みました。

・趣味は読書(歴史、ミステリー)、スキューバダイビング、クレー射撃、現代アート、香りを楽しむことなど。

・テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」(金曜日)やフジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演も多数。

■主な著書:「人は、なぜ他人を許せないのか?」

 

【西 剛志(にし たけゆき)】
■出身大学:東京工業大学大学院 生命情報専攻(博士)
■主な現職:T&Rセルフイメージデザイン 代表

■活動内容:
・2003年に特許庁に入庁。大学院非常勤講師を兼任しながら遺伝子や脳内ホルモンなど最先端の仕事に従事。

・現在は教育分野でも活動し、全国の企業や幼稚園・保育園・認定こども園・私立小学校・高校・大学に至るまで、脳科学を活かした才能開発メソッドを提供しています。

・講演の実績も多数で、上場企業・中小企業・教育機関・公的機関・飲食店・ホテルサービス業・IT系と幅広く対象としています。

■主な著書:「脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A」

 

【細田 千尋(ほそだ ちひろ)】
■出身大学:東京女子大学文理学部英米文学科→東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科認知行動医学(医学博士)
■主な現職:東京大学大学院総合文化研究科 生命環境科学系・認知行動科学科 特任研究員研究員

■活動内容:
・勉強やスポーツ、新しい技術への適応、さらにはダイエット等の健康行動、リハビリなど、あらゆる分野での「成功」には「やり抜く力」が必要という立場から、こうした「やり抜く力」と個人特性、各種能力の個人差について認知脳科学の視点から研究しています。

・認知能力と非認知能力の個人差の定量的予測指標の開発や、IOT技術と心理効果を利用することで脳可塑性を促進し、個人の能力を拡張・最大化できるような教育・支援法の開発に取り組んでいます。

・プログラミング能力獲得と脳の関連性や、バーチャルリアリティを利用した学習法、さらには恋愛と脳についても幅広く研究しています。

■主な著書:PRESIDENT Onlineにて多数執筆

 

【松本 元(まつもと げん)】
■出身大学:東京大学理学部→東京大学大学院理学研究科博士課程(理学博士)
■主な現職:ーーー(故人)

■活動内容:
・東京大学助手を経て、当時の通産省・工業技術院・電子技術総合研究所に就職、生命現象に物理学的な理解を与えるという研究に従事しました。ヤリイカ巨大神経の研究では、世界的な研究成果を残しました。

・脳の原理で働くコンピュータを創ることを目標にした研究を展開し、理化学研究所、脳科学総合研究センターの設立に尽力。同センター・グループディレクターとして活躍しました。

・2003年3月9日に逝去。生前の功績が称えられ、日本国政府から正四位勲三等瑞宝章が授けられました。

■主な著書:「愛は脳を活性化する」

 

【茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)】
■出身大学:東京大学理学部・法学部→東京大学大学院理学系研究科博士課程(理学博士)
■主な現職:ソニーコンピュータサイエンス研究所 上級研究員

■活動内容:
・大学卒業後、理化学研究所やケンブリッジ大学を経て現職。

・著書「脳と仮想」(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。

・「クオリア」をキーワードとして、脳と心の関係を探究しています。

■主な著書:「孤独になると結果が出せる」

 

【渡辺 正峰(わたなべ まさたか)】
■出身大学:東京大学工学部→東京大学大学院工学系研究科博士課程
■主な現職:東京大学大学院工学系研究科准教授

■活動内容:
・東京大学大学院工学系研究科部助手、2000年に同助教授、カリフォルニア工科大学留学などを経て、現在はドイツのマックスプランク研究所客員研究員も務めています。

・専門分野は認知神経科学で、主な研究テーマは「意識の神経メカニズム」です。20年後を目処に、ヒトの意識を機械にアップロードすることを目指しています。中期計画としては、「機械による脳機能の一部代替」を考えています。

・意識のアップロードの究極の目標を、不老不死を実現することとしています。

■主な著書:「脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦」

2.最も有名な脳科学者は?

脳科学者に興味を持つ人が抱く疑問のひとつとして、「最も有名な脳科学者は誰?」という疑問があるかもしれません。この答えは、“有名の定義による”といえるでしょう。

以下では、著作物やSNS、またはインターネット上の情報量の多さなどの観点から、最も有名な脳科学者についてみていきます。

▼著書・論文数ランキング①(※CiNiiでの検索結果)
1.茂木健一郎:597件
2.池谷裕二 :316件
3.川島隆太 :235件
※学術論文のみならず、シンポジウムやインタビュー・対談、雑誌への寄稿などが含まれる。

▼著書・論文ランキング②(※国立国会図書館 での検索結果)
1.茂木健一郎:1,057件
2.川島隆太 :540件
3.篠原菊紀 :403件

▼Twitterのフォロワー数ランキング
1.茂木健一郎:147.3万人
2.苫米地英人:6.2万人
3.池谷裕二 :6.1万人

▼Googleのインデックスページ数ランキング
主要な脳科学者で検索した際に表示されるインデックスページ数(検索結果に表示されるページの数)
1.茂木健一郎:約1,950,000 件
2.川島隆太 :約699,000件
3.苫米地英人:約669,000件
4.中野信子 :約655,000 件
5.篠原菊紀 :約631,000件
6.池谷裕二 :約279,000 件
(※同姓同名も含まれる)

「著書・論文」「Twitterのフォロワー数」「Googleのインデックスページ数ランキング」のいずれでも、茂木健一郎氏がランキングのトップとなっています。テレビや雑誌、インターネットなどの各種のメディアでの登場が多いことから、数多くいる脳科学者の中でも特に有名な脳科学者といえるでしょう。

なお、インターネットユーザーが検索する回数についてみると、以下のようになります。

▼Googleでの月間検索数(検索ボリューム)ランキング
1.中野信子 :49,500回
2.茂木健一郎:27,100回
3.苫米地英人:22,200回
4.池谷裕二 :5,400回
4.澤口俊之 :5,400回

一ヶ月間で最も検索された脳科学者は、中野信子氏であることが分かります。他の分野で最も登場・認知が多かった茂木健一郎氏は、ここでは2番手となっています。
最後に、「脳科学者といえば誰か?」という観点からみるために“脳科学者”というキーワードで検索すると、以下のような検索結果となります。

▼「脳科学者」の検索結果(1ページ目※1位~10位)
1.『脳のことをちょっと意識すると毎日が変わってきます。』
2.中野信子 – Wikipedia
3.脳科学 – Wikipedia
4.脳科学者 中野信子 × GROOVE X代表 林要 LOVOT TALK SESSION
5.脳科学者・中野信子 – アマゾン
6.Cocomi×脳科学者・中野信子の対談Part1。音楽を聴くことが人をどう変える?【新世代のミューズCocomiが学ぶ】
7.脳科学者・中野信子が教える、絶対に提案がうまくいくコミュニケーション3つのポイント
8.脳科学者・中野 信子氏が推薦する、21か国で翻訳された世界的ベストセラー脳科学本がついに日本上陸!
9.脳科学者・中野信子さんが選ぶ「わが人生最高の10冊」
10.脳科学者中野信子が語る! 第1回 お金と脳の関係(後編)

検索結果1ページ目に表示される1位~10位のうち、全てのページに中野信子氏の名前が含まれています。

このことから、「脳科学者といえば誰?」という問いの答えは、Googleのアルゴリズムの観点からは中野信子氏であるといえるでしょう。

これまでのデータをまとめると、著書や論文、またはインターネット上にある情報の多さでは茂木健一郎氏が特に目立ち、昨今では中野信子氏が特に認知されてきていることが分かります。言い換えれば、テレビや雑誌での活動歴の長い茂木健一郎氏(※2006年頃からテレビに出演)は長期にわたって有名であり、比較的活動歴の浅い中野信子氏(※2012年頃からテレビに出演)は、ここ数年で一躍有名になったといえます。

3.最も優秀な脳科学者は?

脳科学の領域にかかわらず、どのような世界であっても必ずしも「知名度が高い=優秀である」というわけではありません。無名でも優秀な学者や研究者は存在し、「メディアに登場しているのだから正しいことを述べているに違いない」とはなりません。

“優秀”の定義は、さまざまです。未発見の事実を発見する能力なのか、高度な専門知識を簡潔に伝える能力なのか、多くの情報を記憶できる能力なのかなど、定義次第で“最も優秀な脳科学者”は異なります。そのため、「最も優秀な脳科学者」を決定づけるのは困難であるといえるでしょう。
仮に、「多くの人が知っている賞を受賞した」という観点から考えるのであれば、上記の中で唯一ノーベル賞を受賞した利根川進氏が候補に挙げられるかもしれませんが、利根川氏がノーベル賞を受賞したのは“遺伝子が抗体をつくる原理”を解明したことが評価の要因であり、脳科学と直接的な関係があるわけではありません。

4.脳科学者になるには?

脳科学者になるには、大学・大学院で脳科学を学ぶというのが一般的なルートといえます。ただし、2020年5月時点で、日本国内の大学で脳科学を主専攻とする「脳科学部」を設けている大学はありません。そのため、脳科学を学ぶのであればまずは学部で脳科学の基礎となる医学や薬学、心理学、人間科学、工学、理学、情報学を学んでから、大学院にて本格的に学んでいく流れとなります。(詳しくは「脳科学が学べる大学・大学院」

5.まとめ

ひと口に「脳科学者」といっても、その背景やキャリア、研究テーマは多種多様です。それゆえ上下や優劣を付けることは困難ですが、「有名」という一点で測るのであれば、茂木健一郎氏と中野信子氏の双璧といえるかもしれません。

◆参考サイト
池谷裕二プロフィール
井ノ口馨プロフィール
岩崎一郎プロフィール
恩蔵絢子プロフィール
柿木隆介プロフィール
川島隆太プロフィール
黒田公美プロフィール
黒川伊保子プロフィール
澤口俊之プロフィール
篠原菊紀プロフィール
瀧靖之プロフィール
辻本悟史プロフィール
利根川進プロフィール
苫米地英人プロフィール
中野信子プロフィール
西剛志プロフィール
細田千尋プロフィール
松本元プロフィール
茂木 健一郎プロフィール
渡辺 正峰プロフィール

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