コラム

よくわかる心理学講座 vol.6~「君が好きだと叫びたい?」 恋愛の科学方程式って?~

 「愛」と一口に言っても、その種類はさまざまです。日本語では「愛情」や「友情」、英語では「LOVE」「LIKE」で比較されることもしばしばあります。心理学者のロバート・スタンバーグによれば、完全な愛とは「コミットメント(宣言)」「親密さ」「情熱」の3つが合わさったものといわれています。

3つの要素からなる、8つの愛


 「コミットメント」とは、“相手が好きだという気持ちの宣言”です。「親密さ」は、“相手と心でつながっている感覚”です。そして「情熱」は、“相手の身体に対する執着や欲望”です。
 この3つの要素が、「どれか1つだけある」「どれか2つだけある」「3つともある/ない」という状態によって何かしらの愛のカタチが生じます。

どれか1つだけある状態

「コミットメント」だけがある状態⇒【空虚】

⇒相手が好きだという気持ちを宣言するのみで、実際には親密さや情熱がない状態です。友情も愛情もないので、愛と呼べる状態ではないともいえます。

「親密さ」だけがある状態⇒【好意】

⇒好きと宣言しているわけでもなく、相手の身体に対して執着しているわけでもない状態です。愛情というよりも友情に近く、異性というよりも同性の友人に対する気持ちに近いといえます。

「情熱」だけがある状態⇒【夢中】

⇒友人関係にあるわけでなく、それでいて好きと宣言もしていない状態です。相手の身体に興味を持ち、強い執着心を抱いているときがこれに当てはまります。

どれか2つだけある状態

「コミットメント」と「親密さ」がある状態⇒【友愛】

⇒好きと宣言し、なおかつ好意を抱いている状態です。相手の身体に対する執着がないことから愛情よりも友情に近いといえます。

「コミットメント」と「情熱」がある状態⇒【愚愛】

⇒好きと宣言し、相手の身体に執着している状態です。しかし親密さがないために、一方的に好意を寄せている状態となっています。アイドルに熱を上げる場合や、身近な人にストーカー行為を繰り返す場合などもこれに該当します。

「親密さ」と「情熱」がある状態⇒【熱愛】

⇒好きと宣言していなくてもお互いに好意があり、それでいて相手の身体にも執着している状態です。付き合う直前のカップルなどが該当します。

3つともある、もしくはない状態

「コミットメント」「親密さ」「情熱」がある状態⇒【完全愛】

⇒好きと宣言し、互いに心身ともに好意や執着心を抱いている状態です。バランスのとれた完全な愛と考えられています。

いずれもない状態⇒【無愛】

⇒宣言も友情も愛情もない状態で、全くの無関心の場合や敵意を抱いてる場合などが該当します。

どうすれば好きになってもらえるの?


 心理学者のロバート・ザイアンスは、人や物に触れる機会が多ければ多いほど、それらに対する好きな気持ちが高まるという「単純接触効果」を提唱しました。また、恋愛心理学という分野で業績を残したエレイン・ハットフィールドは、人は自分の社会的地位や知的レベルに近い相手と恋愛関係を結ぶ傾向があるとしています。これは、住む世界が違う相手よりも、身近にいる人のほうが関係を築きやすいためです。
 好きになってもらいたい異性がいるのであれば、同じ地位やレベルになるよう努力し、できるだけ頻繁に会ってみるとよいかもしれません。

関連書籍

関連記事

  1. 追憶と懐古の脳科学 ~ノスタルジーは我々にどのような効果をもたら…
  2. 母国語が異なれば思考も異なる。
    日米中韓4ヶ国語の比較にみ…
  3. よくわかる心理学講座 vol.15~催眠療法・芸術療法・動物療法…
  4. よくわかる心理学講座 vol.20~「心理検査」や「適性検査」っ…
  5. 脳の成長の80年~生後0日からみる、年齢別の脳の変化~
  6. 【記憶の脳科学】なぜヒトは覚え、忘れるのか~記憶の仕組み/記憶力…
  7. よくわかる心理学講座 vol.7~睡眠障害の症状や原因、治療法っ…
  8. 人工知能(AI)投資ロボアドバイザーは、老後資産2000万円時代…
PAGE TOP