脳科学実験・事例集

004.言葉が入る耳が異なると、反応が異なる


 イタリアのG・ダヌンツィオ大学のダニエル・マルゾリ博士とルカ・トンマージ博士が行った実験。
 ダンスクラブで女性の調査員が被験者に「タバコをもらえないか」と声をかけます。右耳に話しかけた場合は88人中34人がタバコを差し出し、左耳に話しかけた場合は88人中17人がタバコを差し出しました。

 ヒトの脳は、右耳から入る情報を左脳で処理し、左耳から入る情報を右脳で処理する仕組みになっています。また、左脳は物事を楽観的に捉え、右脳は物事を悲観的に捉えます。このことから、右耳から入る要望には肯定的に反応し、左耳から入る要望には否定的に反応しているものと考えられます。

003.「おとり」の選択肢を増やすことで、売上を伸ばした事例


 アメリカのマサチューセッツ工科大学のアリエリー博士が行った実験。経営学を専攻している学生にイギリスの経済誌「エコノミスト」を定期購読してもらうというもので、以下の選択肢を提示しました。

・Webでの購読    $59
・冊子とWebでの購読 $125

 上記の選択肢の場合、冊子とWebでの購入を選んだ学生は32%でした。次に、選択肢をひとつ追加しました。

・Webでの購読    $59
・冊子での購読    $125
・冊子とWebでの購読 $125

 この場合、冊子とWebでの購読を選んだ学生は84%でした。この結果は、冊子の値段を「冊子とWeb」と同じにすることでお得感が生まれたことが原因と考えられます。おとりの選択肢を増やしたことで、売上は40%増加しました。

002.選択肢の増加が人の選択に影響を与える


 コロンビア大学のアイエンガー博士が行った実験。
 ジャムの試食販売ブースで、6種類のジャムを揃えた場合と24種類を揃えた場合を比較しました。その結果、24種類を揃えた場合のほうが多くの人が集まりました。しかし、より多くのジャムが売れたのは6種類のジャムを揃えた場合でした。これは、ヒトが同時に処理できる情報には限界があり、許容量を超えると購買意欲そのものが低下するからと考えられています。(選択肢過多効果)
 実験の結果、売上は6種類の場合のほうが7倍多く売り上げました。

001.「人の精神には限界がない」と信じさせる実験


 アメリカのカリフォルニア州スタンフォード大学で、キャロル・デュレック教授が行った実験。
 学生を2つのグループに分け、一方のグループには「人の精神力には限界がない」との内容で講義を行い、他方のグループには「人の精神力には限界がある」との内容で講義を行いました。その後、各グループの学生には集中力が必要な作業を行ってもらいました。その結果、「人の精神力には限界がない」という講義を信じた学生のほうが、そうでない学生よりもはるかに高い成果を上げました。

PAGE TOP