コラム

よくわかる心理学講座 vol.7~睡眠障害の症状や原因、治療法って?~

 「不眠症」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。テレビやマンガなどでもしばしば目にする言葉です。この不眠症は、実は「睡眠障害」と呼ばれる眠りに関する病気のひとつで、他にもさまざまな睡眠障害があります。代表的なものは、不眠障害以外にも「過眠障害」「睡眠時随伴症」「ナルコレプシー」などがあります。

睡眠障害の種類と特徴

不眠障害

 睡眠障害の中で、最も代表的なものです。眠りにつくことができなかったり、眠りについても短時間で目が覚めてしまう症状です。また、睡眠不足のために疲労感がみられたり、イライラが溜まったりします。不眠障害は、主に学校や仕事、もしくはその他の日常生活の中で大きな悩みがあるときなどに発生します。主な治療法としては、薬物療法が挙げられます。

過眠障害

 過剰な眠気におそわれ、意図せずに眠り込んでしまう症状です。夜間に7時間以上眠っているにもかかわらず、日中に強い眠気を感じる場合は過眠障害に該当する可能性があります。抑うつを伴う場合があり、主に10代半ばから20代半ばの若者にみられます。食欲がわかず、考えたり話したりすることに多くの時間がかかることもあります。規則正しい生活に少しずつ戻していくというのが治療法のひとつです。

睡眠時随伴症

 入眠時や睡眠中などに望ましくない行動を起こす症状です。行動の間、本人の意識は無いので自身の行動や出来事を覚えていないという特徴があります。具体的な症状としては、睡眠時遊行症(夢遊病)、睡眠時驚愕症(夜驚症)、寝言、錯覚性覚醒、律動性運動障害などがあります。重度の場合には薬物療法が必要となることもあります。

ナルコレプシー

 本人の意思とは無関係に突然眠り込んでしまう症状です。過剰な眠気が生活の妨げになり、学校生活や仕事に影響をもたらす場合もあります。遺伝的な要因や、薬物・アルコールの乱用などが原因といわれています。また、腫瘍や頭部の外傷、中枢神経系の損傷がきっかけとなって起きることもあります。健康的な食事や、規則正しい起床と入眠を習慣づけるのが治療法のひとつです。

どれくらいの人が睡眠で悩んでいるの?


 一般社団法人日本生活習慣病予防協会によると、日本人の成人の約20%が慢性的な不眠であるといわれています。なお、アメリカでも睡眠障害に悩んでいる人の割合は20%程度となっています。
 調査によると、日本人の1日の平均睡眠時間をみると男女とも「6時間~7時間」と回答した人の割合が最も高くなっています。こう考えると、単なる寝不足を睡眠障害と間違えないことも大切なのかもしれません。まずは睡眠の時間を十分にとって、それでも眠れない場合には専門家に相談してみましょう。

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